SEOと言えば、相手にする検索エンジンは専らグーグルです。グーグルは検索エンジンの向上に心血を注いでおり、最近はAIを利用した機能を実装することで、クロールが自動的に学習しながら精度を高めていると言われています。確かに検索エンジンのアルゴリズムは、敵にすると恐ろしいものですが、完全無欠ではないため、その穴を狙ってSEOは現在でも精力的に行われています。

 アルゴリズムの改定、すなわちSEOに対する反撃として思い出されるのは、2003年のBostonでしょう。これにより、検索エンジンに対する攻撃は明らかに抑制されました。しかしSEOはさらに陥穽を狙って施策を練ってきたため、検索エンジンもその都度改良されてきたのです。検索エンジンの思想はユーザーを優先することにあります。ですからユーザーの検索行動を裏切るような検索結果を表示することを何よりも嫌います。このような歴史を顧みると、SEOはユーザーにとっても敵だと思われる方も多いでしょう。しかし話はそう単純ではありません。SEOの存在が無ければ、検索エンジンの精度を高める努力が半減していたことは想像に難くありません。つまり皮肉にも、SEOの施策が検索エンジンを育ててきたとも言えるのです。アルゴリズムは近年ますます高度化していますが、それでも陥穽が見つかるのは何故でしょうか。アルゴリズムは無数のインデックス、そして無数の検索行動を対象として働きます。そのため、どうしても不具合は生じてしまうのです。その変動は複雑で、発生要因を分析することは叶いません。

 アルゴリズムのアップデートとして有名なのは、パンダ・アップデート、及びペンギン・アップデートです。この改良で検索結果は大きく改善しました。ユーザーの要求に応えるために、質の低いコンテンツを徹底的に排除することに成功したのです。